シマンテックは10月15日、セキュリティ情報提供サービス「Symantec DeepSight Threat Management System(ディープサイト・スレット・マネージメント・システム)5.0」を発表した。10月22日から提供を始める。

 このサービスは世界180カ国、2万社以上のパートナ企業や大学からセキュリティ情報を収集・分析し、Web経由で統計データや危険度、防御方法などをシステム管理者などに提供するもの(画面)。OSなどの脆弱性が発見された場合や、新しいウイルスなどが流行し始めた場合には、危険度などの情報を付与してユーザーに電子メールで警告する。

 新版では、IDS(不正侵入検知システム)やファイアウォールの情報に加えて、ウイルスやワームの情報を提供する。旧版でもウイルスに対する警告メールは送っていたが、統計情報は提供していなかった。

 料金は、1ユーザーの場合で年額180万円から。日時、国、業界、通信ポート単位で統計情報を検索できるようになる「カスタムレポートアドオン」サービスは年額120万円からである。野々下幸治システムエンジニアリング本部長は、「旧バージョンの料金は、2ユーザーからで600万円からだった。新版ではライセンス体系を見直したり、カスタムレポート機能をオプション化することで料金を下げた」と語る。

 DeepSightシリーズには、警告メールを送るだけのサービス「Symantec DeepSight Alert Services」があり、料金は1ユーザー年額60万円から。統計データなどは見られないので、今回のバージョンアップとは関係ない。

鈴木 孝知=日経コンピュータ