JR東日本は11月16日から、ICカード乗車券「Suica」を使った電子マネー「Suica電子マネー」の試験サービスを開始する。クレジットカード機能を一体化した「VIEW Suica」カードの会員、約7万人が対象。Suicaのポイントをそのまま利用し、カードへの入金(チャージ)はSuica対応券売機や、ビューカード対応ATMコーナー「VIEW ALTTE」などで行う。

 11月の段階では、東京、品川、新宿、上野各駅の飲食店や雑貨店など88店舗で電子マネーを利用できる。具体的には、ファースト・フードの「サンディーヌExpress」、回転寿司の「うず潮」、生活雑貨の「無印良品com」など。来年1月までには、Suicaが利用可能な駅構内の約200店舗に拡大する予定。

 同社は既に、電子マネー対応マークを入れた新Suica(写真)の発行を始めている。従来のSuicaは内部のデータ領域が「交通用途専用」と設定されており、そのままでは電子マネー用途に使えないためだ。旧Suicaの利用者には電子マネーの本格サービス開始後、希望に応じて無償で交換に応じる。来春始める本番サービスでは、クレジットカード機能を持たないSuicaでも電子マネーを使えるようにする。

(本間 純=日経コンピュータ)