NTT-Xの中嶋孝夫社長(左)
と米グーグルのオミッド
・コーデスタニ業務開発
/営業担当副社長(右)

 検索エンジン最大手の米グーグルと、同じく「goo」を提供するNTT-Xは10月2日、技術面、マーケティング面で提携すると発表した。12月1日からgooはGoogleの検索エンジン、検索データベースを利用する。ただし、ユーザーが利用する部分の検索機能や日本語処理などは、今まで通りNTT-Xが開発する。NTT-Xの中嶋孝夫社長は、「日本人にとって最高の検索エンジンを目指す」と気勢を上げた。

 グーグルは、NTT-Xが利用しているNTT研究所の日本語処理技術の提供を受け、自社の日本語検索機能の強化に利用する。またグーグルが検索時に提供している、検索キーワード連動の広告サービス「AdWords」を、gooによる検索時にも採用する。これによりグーグルは、より多くのインターネット・ユーザーに広告を表示できるようになる。グーグルは広告手数料の一部をNTT-Xに支払う。

 提携の理由については両社とも「高精度な検索技術を模索していた」点を挙げる。NTT-Xの中嶋社長は「世の中に今ある検索エンジンは、まだまだ未熟。特に日本語検索には特有の問題があり、この問題を協力して解決したい」と断言。その例として、表記のゆれや送り仮名、誤表記などを挙げた。「例えば、“ルイヴィトン”と“ルイビトン”、“ドラえもん”と“ドラエモン”では検索結果がまったく異なる」。12月から提供するgooの新検索サービスでは、こういった問題を減らすという。

(鈴木 孝知=日経コンピュータ)