高性能スイッチ大手のエクストリーム ネットワークスは10月1日、レイヤー3スイッチの新製品「Summit 300-48」と無線LANアクセスポイント「Altitude 300」を発売した(写真)。製品の出荷は11月になる。

 Summit 300-48の特徴は、無線LANアクセスポイントおよびアクセスポイントに接続してくる機器の管理・セキュリティ機能を備えていること。ユーザーが管理者の許可無しに接続した不正なアクセスポイントを検出できる。また無線LANで接続してくる機器をVLANを使ってアクセス制御したり、WEPやAES、TKIPといった多様な暗号化方式を使って無線通信を暗号化することが可能だ。

 Summit 300-48は10BASE-T/100BASE-TXのLANポートを48個と、ギガビット・イーサネット・ポートを4個装備する。10BASE-T/100BASE-TXのポートは、LANケーブル経由で接続機器に電源を供給可能なPoE(パワー・オーバー・イーサネット)に対応している。電源ケーブルが必要がないので、アクセスポイントを設置する場合でもLANケーブルのみの敷設ですむ。

 一方のAltitude 300は802.11a/b/gの通信方式に準拠した無線LANアクセスポイントで、Summit 300-48とセットで利用する。Altitude 300単体では通信や設定ができない。Summit 300-48に接続すると、Summit 300-48から通信ソフトや設定情報をインストールする。そのため、アクセスポイントの設定を含めた無線LANの集中管理が容易になる。

 Altitude 300をSummit 300-48から切り離すと、インストールしていたソフトや設定情報は消える。米エクストリームのショーン・ティペット プロダクト・マネジャは、「アクセスポイントを盗まれたとしても、そこからネットワークの設定情報などが漏えいすることはない」という点を強調する。

 Altitude 300はPoEによる電源供給を受けることが可能。認証・暗号化方式として、WPA(Wi-Fiプロクテッド・アクセス)が利用できる。

 詳細な価格はまだ決まっていないが、「本体が150万円前後、アクセスポイントが15万~20万円程度になるだろう」(エクストリームの森田正昭ディレクタ、マーケティング)という。

(鈴木 孝知=日経コンピュータ)