オージス総研は9月26日、UMLモデリング・ツールの新版「Konesa 2.0」を出荷する。10人以下の少人数のチーム開発での利用を想定した製品「SmallTeam」を追加した。「2~10人程度の小規模なチーム構成でKonesaを使いたいという顧客企業の声にこたえた」と、オージス総研UMLソリューション部Konesa推進チームの正田塁マネージャーは説明する。

 SmallTeamの価格は、1サーバー・ライセンス75万円と、従来からある「Enterprise」の半額に抑えた。ただし、SmallTeamの1サーバーあたりの利用人数は最大10人、利用環境はLANに限られる。Enterpriseは1サーバーあたり50人まで利用でき、インターネット経由でも利用可能である。

 Konesaの新版では、ボーランドのJava統合開発環境「JBuilder」と連動する機能を追加した。この機能を使うと、Konesa上で表示されているクラス図の内容を変更し、その変更情報をJBuilderに読み込ませて、Javaプログラムを変更できる。このほか、日本IBMのUMLモデリング・ツール「Rational Rose」と、モデル情報を自由にやり取りできるようにした。従来は、Roseで作成したモデル情報を取り込むことしかできなかった。年末までには、オープンソースの統合開発環境「Eclipse」と連動する機能も追加する予定だ。

(西村 崇=日経コンピュータ)