SRAがPostgreSQLベースのデータベース・ソフトを投入
システム・インテグレータのSRAは9月1日から、オープンソースのPostgreSQLをベースにしたデータベース・ソフト「PowerGres 1.1」の出荷を開始する。PostgreSQLに同社が独自に開発した管理ツールやサポートを追加し、他の商用データベース・ソフトより価格を抑えた。Windows版「PowerGres on Windows」、Linux版「PowerGres on Linux 」はどちらも4万8000円。Linuxで動作する上位版の「PowerGres Plus」が7万8000円である。
3製品の位置付けはPowerGres on Windowsが同時セッション数50まで、データ規模が数ギガバイト程度。PowerGres Linuxが同時セッション数100程度(スペック上は無制限)、データ規模が数十ギガバイト程度。PowerGres Plusが同時セッション数が100以上、データ規模が16テラバイトまで。「Windows版の同時セッション数に制限があるのは、マーケティングのためではなく、技術的要因」と林香オープンソースソリューション部長は説明する。
Windows版は今年5月に出荷を開始した「PowerGres on Windows Ver1.0」の新版。ベースとなるPostgreSQLのバージョンを7.3.3から7.3.4に変更した。PowerGres on LinuxとPowerGres Plusは今回が初の製品化。Linux版の出荷が後になった理由について林部長は「まずはWindows版で利用者拡大と認知度向上を狙ったため。すでに、評価版のダウンロードは2000件以上、直接販売本数は200本以上、他ソフト・ベンダーへの供給は1000本以上におよんだ」と語る。
PowerGres PlusはPostgreSQLに、富士通が開発した「Extended Storage Manager for PostgreSQL Plus」を追加したのが特徴。ディスクの障害時に、自動で障害の直前まで復旧する機能を持ち、PostgreSQL特有の「バキューム」作業の必要もなくす。追記型データベースのPostgreSQLはデータ更新時にデータを参照できない状態にし、新しい値を新しいディスク領域に書き込む。そのため、データベースの大きさが増え続けないように、参照できない状態になったデータを時々削除する必要がある。この作業をバキュームと呼ぶ。
サポートは、PowerGres on Windows、PowerGres on Linuxにはインストール時のサポートのみが含まれ、マニュアルの問い合わせや障害対応を含めた年間サポート料金は1サ−バー当たり8万円である。年間サポートは契約してもしなくてもよい。PowerGres Plusは1プロセサ当たり15万円のサポート契約を結ぶ必要がある。バージョンアップはいずれも無償。
(矢口 竜太郎=日経コンピュータ)
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