SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)スイッチを販売するマクデータ・ジャパンは8月5日、小規模システム向けのSANスイッチ「Sphereon(スフェリオン)4300」を発表した。4300は最大2Gビット/秒のファイバ・チャネル(FC)ポートを4/8/12ポート搭載できる。SANに接続する機器が増える場合でも、データ通信を中断することなくFCポートを増設できる点が特徴だ。Webブラウザから操作できる簡易なSAN管理ソフトが付属する。8月11日から販売を開始する。

 これまでマクデータは大規模システム向けのSANスイッチを主力製品としてきたが、最近は中/小規模向けのSANスイッチ市場にも進出している。米マクデータでシニア・ストラテジック・マーケティング・マネジャーを務めるブランドン・ホフ氏は、「4300の投入によって、大規模拠点から小規模拠点までをカバーできる製品ラインアップになった」とする。これまでSAN構築と言えば、大規模な基幹系システム向けの導入が中心だった。しかし、ホフ氏は「ユーザー企業はそのSANを拡張し、小規模拠点にも導入し始めている」と、小規模システム向けSANスイッチ市場の拡大を主張する。

 マクデータは4300の価格を明らかにしない。マクデータ・ジャパンの北村保雄社長は、「OEMベンダーや販売パートナによって変わるが、100万円は切るだろう」としている。

 日本における販売パートナは、兼松エレクトロニクスネットマークスである。このほかグローバルな販売パートナである米EMC、米IBM、米サン・マイクロシステムズ、米デル、米ヒューレット・パッカードなどの日本法人から入手することも可能だ。

鈴木 孝知=日経コンピュータ