「企業は個々のソフトウエアのライセンスを、実際に必要な数以上に持ち過ぎている。ライセンス数をうまくコントロールすれば、ITコストをもっと下げられる」。クライアント管理ソフトを開発・販売する米LANdesk Softwareでワールド・ワイドのマーケティングを担当するマイク・ホール バイス・プレジデントは、こう語る。

 LANdesk Softwareがユーザー企業のライセンスの使用状況について調査したところ、80%もの企業が必要以上にソフトウエア・ライセンスを持っているという結果が出た。保有する2000ライセンスに対し、実際にインストールして使用しているのは1000ライセンスにすぎない企業もあったという。

 この結果を受けて同社は、8月に出荷する新版「LANdesk Management Suite v7.0」でソフトウエア管理機能を強化する。まず、ライセンス購入数と実際のインストール数の対比をレポートする機能を追加。さらに、ファイル交換ソフトやゲーム・ソフトといった業務外ソフトの実行禁止機能を加える。「常駐エージェント自身がファイル交換ソフトやゲーム・ソフトなどの実行を禁止する機能を備えているので、モバイル・パソコンでも実行禁止機能を利用できる」(ホール バイス・プレジデント)。

 LANdesk Management Suite v7.0では、ソフトウエア管理機能以外にも新機能を追加する。OSのバージョン・アップやパソコンを入れ替える際に、ブラウザのお気に入りや壁紙などの個人設定情報を移行する機能などである。また、管理対象OSにMac OS X v10.2を新たに加えた。「Macintoshは企業が持つパソコンの3%しかないのにもかかわらず、85%もの企業で導入している。管理対象として外すわけにはいかない」(ホール バイス・プレジデント)。

 LANdesk Management Suite v7.0の価格は100ユーザー・ライセンスの場合で150万円である。

松浦 龍夫=日経コンピュータ