建設大手の大成建設 は2003年7月をメドに、土木部門が利用している約2500台のMacintoshを撤去し、Windows 2000を搭載したパソコンに置き換える。同社は約3500台のMacintoshを使っているアップルコンピュータの大手ユーザーだが、クライアント管理費用の削減を狙ってWindows機へのシフトを進める。デザイン部門ではMacintoshの利用を継続するが、その部門でもデザイン以外の仕事はWindows機で行ってもらうという。

 同社はクライアント管理の効率化を図るため、5月6日にシステム・インテグレータと共同で「ITサポートセンター」を開設した。ここがヘルプデスク業務、Macintoshのリプレース、導入時のキッティング、インベントリ収集、資産台帳の管理、ワンタイム・パスワードの障害サポートなど、約1万5000台のクライアントを管理する業務すべてを請け負う予定。管理効率化のために、ADM(Advanced Desktop Manager)というクライアント管理ソフトも導入する。

 大成建設は今後、作業の進ちょく状況を見たうえで、システム・インテグレータとサービス・レベルの査定や価格の交渉を行う。「それが済んだら、全面的にアウトソーシングする予定」(大成建設情報企画部の水上保次長)。同社は、今後5年間でクライアント管理にかかる費用を30%削減することを目指している。

(松浦 龍夫=日経コンピュータ)