基幹系システムの大規模障害が起きたジャパンネット銀行は、5月9日夕方に記者会見を開き、藤森秀一社長(写真)が「これまでシステムの安定稼働に努めてきたつもりだったが、今回システム障害が起きてしまった。今後は、これを良い教訓にし、システムの安定稼働に対して更なる努力をすることに尽きる」と語った。
今回のシステム障害が、インターネット取引全体に与える影響について藤森社長は、「インターネット取引の全体のマーケットが拡大するなかで水を差すような形になってしまい、真摯(しんし)に反省している。ただし、これによりネット取引そのものがシュリンク(縮小)する流れにはならないと思う」とした。
この会見のなかでジャパンネット銀行は、「発端はデータベースを管理するサーバーのCPUにエラーが生じたこと。なぜエラーが生じたのか、なぜ8日の午後6時14分というタイミングなのか、などの原因については、未だに分かっていない。さらに、不幸にして待機系のサーバーにも同様のエラーが生じたため、全面的なダウンにつながった」と説明した。
さらに同社は、ダウン後の再起動時にファイル・システムを復旧させるための「Safe FILE」という富士通製のソフトウエアが、うまく作動しなかったことを明らかにした。原因については「何らかの瑕疵(かし)があったということしか分からない。詳細はこれから調べる」(山下明取締役IT部長)とした。
「なぜ兵庫県明石市のバックアップ・システムが機能しなかったのか」という本誌の問いに対しては、「明石市のデータセンターは、本番運用している神奈川県大和市のデータセンターが災害などの物理的な被害があった場合に使用することになっており、今回はマニュアル上、明石市のバックアップ・システムを使うケースではなかった」(藤森社長)と答えた。