米アキュコープのパメラ・コーカー社長 「今後10年から20年という長い期間で見通してみよう。現在多くの企業で使われているCOBOLアプリケーションは、Webサービスによってずっと使われ続ける」。COBOLコンパイラなどのソフトハウスである米アキュコープのパメラ・コーカー代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)は、こう予測する(写真)。

 Webサービスは、XMLデータや通信手順であるSOAPを使って、アプリケーション同士を連携させる技術で、社内のネットワーク経由だけでなく、インターネット経由でもアプリケーション同士の連携動作が可能になる。

 「Webサービスを使うことで、既存のソフトウエア資産を容易に再利用できる。既存のCOBOLアプリケーションが持つ機能を、他のアプリケーションから利用可能になるからだ」と、コーカー社長はWebサービスのメリットを説明する。同社の製品群「extend」にはCOBOLアプリケーションの開発・実行環境が含まれ、それを使えば、COBOLプログラムをWebサービスにして、他の言語で作ったアプリケーションとデータをやり取りできる。

 コーカー氏はCOBOL技術者が今後身に付けるべきスキルにも言及した。「既存のCOBOLアプリケーションを他のシステムで再利用できるよう、拡張していくことが大事。そのため、COBOL技術者は今後、XMLやWebサービスを使いこなせるようにしていく必要があるだろう」。

(西村 崇=日経コンピュータ)