ホライズン・デジタル・エンタープライズ(HDE)は5月30日から、地方自治体向けの運用管理ツールの新版「HDE Controller 3.0 Linux版 LG Edition」を出荷する。全国の自治体を結ぶ専用ネットワークであるLGWAN(総合行政ネットワーク)に接続することを前提にしたソフト製品で、メール・サーバー、プロキシ・サーバー、ファイル・サーバーなどの機能を併せ持つ。新版では自己監視機能と、OSの自動アップグレード機能を追加した。スキルの高くないエンジニアでも操作しやすくすることで、運用費用の抑制を狙う。

 新版は、主記憶やプロセサの使用率を監視する機能を備える。正常値を超えると、警告を発したり、サーバーを自動的に再起動する。マウス操作で同製品のOSとして利用しているLinux(Red Hat Linux、またはTurbolinux)をアップデートする機能も付加した。旧版はシステム障害の発生時やLinuxのバージョンアップ時に、上級エンジニアが再設定や復旧作業をする必要があった。

 NECや富士通を代理店として自治体に販売する。1サーバーのライセンス価格は12万8000円。

鈴木 淳史=日経コンピュータ