日本ユニシスは4月1日、インドの大手システム・インテグレータ、マスコット・システムズとアウトソーシング事業で提携したと発表した。この提携に合わせユニシスは、アウトソーシング事業「PowerRental」のメニューの一つ、「アプリケーション・マネジメント・アウトソーシング(AMO)」を積極的に売り込んでいく。

 AMOは、顧客企業の持つ既存業務アプリケーションの保守・運用を請け負うサービス。必要に応じて、機能追加や新規システム開発も行う。AMOの特徴は、パッケージを利用したシステムや、顧客企業が独自もしくは他のインテグレータに委託して開発したシステムなど、ユニシスが開発したアプリケーションでなくても保守・運用を請け負うこと。「マスコット・システムズはマルチベンダー・プラットフォーム上のアプリケーションのアウトソーシングを請け負ってきた実績が豊富。ユニシスもこれまでプラットフォームにこだわらず開発してきたし、他社が開発したシステムの保守・運用を請け負ったりもしてきた。そのような実績があるからこそ、AMOを提供できる」(ユニシス広報部)。

 マスコット・システムズはインドと中国の開発拠点に合わせて1000人超の技術者を抱えている。AMOの提供に際してこれら海外拠点の安価な人材リソースを利用することで、顧客企業自身がアプリケーションを保守・運用する場合に比べて、15~20%のコスト削減が可能という。

 ユニシスとマスコット・システムズはサービス提供に当たって、両社の独自方法論を利用する。具体的にはコンサルティング/システム開発ではユニシスの方法論「LUCINA」を、アプリケーションの保守ではマスコット・システムズの方法論「SmartAPPS」を利用する。

広岡 延隆=日経コンピュータ