米コンピュータ・アソシエイツのスティーブン・リチャーズ セールス・フィールドオペレーション担当 上級副社長 「現在のように景気が悪い時には、新規システムの開発よりも、既存システムの効率化、安定稼働に力を注ぐべきだ」。米コンピュータ・アソシエイツ(CA)のスティーブン・リチャーズ セールス・フィールドオペレーション担当 上級副社長(写真)はこう指摘する。

 「システムを従来よりも効率的、安定的に利用できるようになれば、システムの規模や構成を見直すことができ、コスト削減にもつながる」というのがその理由だ。システムの安定性が増せば、ハードだけでなく保守運用にかかわる費用を見直すこともできる。

 リチャーズ上級副社長は、「システムの効率化、安定化にはシステムのマネジメント機能を整備することが重要だ。実際のビジネスにおいては各業務の重要度や優先順位は常に変わる。システムも、人手を介さず自動的にその変化に合わせて最適化できるようにしなければならない」という。

 こういった状況に対応するには、システムを動的に変更できる仕組みが重要になる。システムの状態に応じて、ネットワークの帯域やプロセサなどのリソースを優先的に配分する機能が求められる。

 CA自身は、こういったニーズにこたえる製品として自社製のシステム運用管理ソフト「Unicenter」のマーケティングに余念がない。特に欧米に比べて日本でのシェアが低いUnicenterの販売拡大に力を入れる。日本独自の製品を投入する計画もあるという。

(鈴木 孝知=日経コンピュータ)