NECは2月18日、Webマーケティングを支援するシステム製品「ACTIVECR e マーケティングパック」を出荷した。Webアンケート作成や電子メール配信などのソフトと、これらのソフトを動かすパソコン・サーバーをあらかじめ組み合わせた製品である。

 「Webアンケートの作成から、アンケート結果の分析、分析結果に合わせた電子メールの送信に至る一連のマーケティング業務をすべてこなせる」。NECソリューションズの花田信夫フロントオフィスシステム事業部長は同製品のメリットを説明する。「他社が2~3カ月かかって一連の業務をこなすところを、1~2週間でできる。同じ期間で他社の10倍のサイクルを回せるということだ」と強調する。

 導入期間の短さも売り物の一つだ。「最短で2週間で導入できる」と花田事業部長はしている。「ソフトとハードを別々にそろえてシステムを構築すると3カ月くらいかかっていた」。

 ACTIVECR e マーケティングパックは、NECのWebマーケティング用ソフト「ACTIVECR」とホライズン・デジタル・エンタープライズの電子メール作成・配信ソフト「Custmers Care」、NECのパソコン・サーバー「Express5800」を組み合わせた製品。OSにはLinuxを使う。別途、顧客が蓄積したアンケートの自由回答欄などを預かり、傾向を分析する「テキスト・マイニング・サービス」も請け負う。

 価格は760万円から。今後3年間で500ユーザーへの販売を目指す。「中小企業や大企業の事業部などで、この種のシステム製品のニーズは大きい」と花田事業部長は期待を寄せる。

島田 優子=日経コンピュータ