富士通は2月中旬、Webアプリケーション・サーバー用ソフト「Interstage Application Server Plus」の出荷を始める。オープンソースのJava開発フレームワーク「Struts」や、企業情報ポータルの構築機能を標準で備えることが特徴。富士通はこの製品を、主に中堅中小企業や大企業の部門に向けて販売する。富士通ソフトウェア事業部の棚倉由行 部長は、「ポータル構築機能やStrutsを標準で備えるので、中堅中小企業などのお客様は、安価にWebシステムを構築できる」と主張する。1プロセサあたりの価格は70万円。

 ポータル構築機能には、1組のユーザーIDとパスワードで、複数のアプリケーションにアクセスできるシングル・サインオン機能を含む。「新たに開発したWebアプリケーションとメインフレームなどで稼働する既存アプリケーションを、同一画面に表示できる」と、ソフトウェア事業部ミドルウェアプラットフォーム事業部の今田和雄 部長代理はメリットを語る。

 富士通はInterstage Application Server Plus専用の開発ツール「Interstage Application Server Plus Developer」を併せて提供する。EAIソフト「Interstage CollaborationRing FTI」も2月中旬以降順次出荷する。価格は、Developerが40万円から、CollaborationRingが300万円から。

西村 崇=日経コンピュータ