ソフトウエア開発などを手がけるアイメックスは、ウイルス対策機能やファイアウオール機能などを備えたアプライアンス・サーバーの新製品「Fi-Tsar(ファイツァー)」を1月末に発売する。他社との差異化をはかるため、手厚い導入サービスを特徴として、中小規模の企業に販売していく。

 ウイルス対策ソフトにはロシアのカスペルスキー社のソフトを採用した。IDS(不正侵入検知)機能やVPN機能も備えている。アイメックスの中陳秀之営業部部長は、「他社の製品と比べて機能の面では遜色ないと自負している。逆にいうと機能面での差別化は図りにくい。我々は、ユーザーがセキュリティの専門知識がなくても手軽に導入できるように、ネットワークへの接続から初期設定、動作確認まですべて行うなど、導入サービスや保守の面で差異化を図っていく」と語る。

 Fi-Tsarはオープン価格だが、市場推定価格は約30万円になる模様。今後1年間で1000台、導入・保守サービスを含めて1億円の売り上げを目指す。

(松浦 龍夫=日経コンピュータ)