日本アイオナテクノロジーズは1月20日、CORBA(コモン・オブジェクト・リクエスト・ブローカ・アーキテクチャ)ベースのシステムをWebサービス化する、「CORBA Connectプログラム」の提供を始めたと発表した。アイルランドのアイオナテクノロジーズが2002年9月に発表したミドルウエア「Orbix E2A XMLBusエディションv5.4」と、システム開発にあたってのコンサルティングを組み合わせて提供するもの。コンサルティングには、XMLBusエディションのトレーニング、設計/実装の支援が含まれる。XMLBusは単体購入の場合、開発ライセンスが9万5000円から、実行ライセンスが75万円から(いずれも1年間の使用料金とサポート料金)。コンサルティングは、原則として日数に応じての料金設定になる。CORBA ConnectプログラムではXMLBusとコンサルティングをセットにして、割安な価格に設定するという。

 CORBA Connectを使うことで、ユーザーは既存のCORBAベースのシステムが持つ機能をWebサービス化し、Javaシステム、.NETシステム、他のCORBAシステムと連携させることができる。対象となるCORBAのORB(オブジェクト・リクエスト・ブローカ)は、アイオナのOrbixに限らない。ボーランドのVisiBroker、富士通のInterStage、日立製作所のTPBroker、日本BEAシステムズのWebLogicなどを使っていても、CORBA Connectの対象になる。既存システムのWebサービス化だけでなく、高性能なWebサービスをC++で実装したい場合に利用することも考えられるという。

(原田 英生=日経コンピュータ)