日動火災海上保険(http://www.nichido.co.jp/)はこの12月から、パソコンの使い勝手を高めるツールを無償で提供し始めた。電子メールの受信チェック、スケジュール管理、インスタント・メッセージング、パソコン内蔵時計の自動調整などの機能を持つツールで、日動火災のWebサイトからダウンロードできる。「見込み顧客を開拓するためにこのサービスを開始した」(日動火災の広報)としている。

 このツールは、アニメーションのキャラクタという形で提供される。キャラクタは、自動車会社に勤務する21歳の女性という設定で、名前は「麗華」。利用者は同社のWebサイトで自動車保険の見積りをすると、麗華を“アップグレード”できる。

 アップグレード版では、麗華が利用者に音声で話しかけるほか、衣服を“着替え”させることもできる。「アップグレード版への興味で、見積もりの利用客が増えると見込んでいる」(広報)。

 麗華は翼システム(http://www.tsubasa-tool.com/)の子会社であるプラエセンス(http://www.praesens.co.jp/)が開発した。プラエセンスは、インスタント・メッセージング機能や音声対話機能を持ったアニメーション・キャラクタをインターネット経由で販売している。

 翼システムネットビジネス事業部ネットワーク推進部デジタル営業課の藤田雅人主任は、「今後は日動火災のように、プロモーション活動に独自のアニメーション・キャラクタを利用する企業が増えるのではないか」と期待を寄せる。

島田 優子=日経コンピュータ