広告代理店大手の電通は、11月の東京・汐留地区への本社移転に伴い、社員証を一新した。新しい社員証には、ビルに入出する際の非接触型IDカードとしての機能を持たせた。社員は、JR東日本のSuicaカードのようにゲートの読み取り機に社員証をかざして出入りする。社内のセキュリティを高めるのが狙いとしている。電通では全社員および関係会社を対象に1万4000枚を配布した。

 社員証にはプリペイド型の電子マネー「Edy」の機能も搭載している。社員食堂やビル内の店舗などで支払いに使うことができるという。Edyはソニーなどが出資するビットワレット(http://www.bitwallet.co.jp/)が提供する電子マネーのサービス。Edyを搭載した社員証はこれまでにも、東京三菱銀行やソニーなどが導入している。

松浦 龍夫=日経コンピュータ