「ウイルス対策やファイアウオールの設置は当たり前。今後は社内のセキュリティ管理を徹底し、情報漏洩や不正アクセスを防ぐべきだ」。こう語るのは、コンピュータ・アソシエイツ(CA)の三ッ森隆司社長だ。

 CAはこの考えに基づき、全社規模で社員のアクセス権限を一元管理できるソフト「eTrust Admin 2.01」の出荷を11月7日に開始した。

 eTrust Adminの特徴は、さまざまなシステムを一括して管理できる汎用性にある。メインフレームや各種OSを搭載したサーバー、Webサーバー・ソフトやデータベースといった各種ミドルウエアなど、さまざまなシステムに対するアクセス権限を一元管理する。同梱の開発キットを使えば、ERPパッケージ(統合業務パッケージ)や、ユーザーが独自に開発したアプリケーションも含めたアクセス管理が可能になる。

 新版では、ユーザー情報を格納したディレクトリを、異なる場所からネットワーク経由で共有できるようにした。これにより、全社規模でもアクセス権限を容易に管理・変更できる。また、異動した社員が自ら所属や役職の情報を修正し、上司やシステム管理者のチェックを経て、アクセス権限を変更する、といったことが可能になった。
 eTrust Admin 2.01の動作OSは、Windows NTと同2000。価格は100ユーザーの場合で75万円から。

鈴木 孝知=日経コンピュータ