米アダプテックのボブ・スティーブンス社長兼CEO SCSIカードやRAIDカードなどの大手メーカー、米アダプテックが日本法人を通じて国内ストレージ市場に参入する。ターゲットは中小規模のユーザーで、10月末までに最大1.7TBの容量を持つストレージ製品「DuraStor 7320SS」、「同6320SS」を出荷する。前者がファイバ・チャネル、後者はSCSIのインタフェースを備える。価格は120~130万円程度から。
 
 米アダプテックのボブ・スティーブンス社長兼CEO(写真)は、「サーバーを止めずにハードディスクの容量を増加できるなど、外部ストレージを利用するメリットを訴えていく。今後、サーバーのハードディスクはどんどん“外に出して”使ってもらうようにしていきたい」という。

 さらに米アダプテックは、1年半から2年後に最大7TBの容量で3万ドル程度の製品を出荷する計画。SerialATAのインタフェースを持つハードディスクや、サーバーとストレージをiSCSIで接続するインタフェースを備えるものだ。「イーサネットの技術を利用しているiSCSIはファイバ・チャネルより簡単に利用できる。ファイバ・チャネルのような専用のスイッチも必要ない」(スティーブンス社長兼CEO)。一連の製品群でアダプテックは、低価格のストレージと、利用しやすいiSCSIのインタフェースを組み合わせて、中小規模向けストレージの利用拡大を狙う。

坂口 裕一=日経コンピュータ