「我々が運営する調達サイトは繊維系だけのものではない。繊維の製造設備とアルミの製造設備に共通点が多いように、装置産業と呼ばれる業種の企業はすべて我々のサイトを利用するメリットがある」。こう語るのは、ファイバーフロンティア(http://www.fiberf.com/)の林田晋一郎 代表取締役副社長だ。

 同社は設備や原材料の調達サイトおよび繊維取引サイトを運営している。帝人、東レといった繊維大手が取引の際にこのサイトを利用する割合は60%を超えるという。「今後は設備調達の仕組みを繊維だけでなく、薬品やガラス、ゴム、紙業界といった業種に拡大していく」(林田副社長)として、“ファイバー(繊維)”という文字が入る社名を変更することも検討するほど同社の鼻息は荒い。

 また、同社は取り扱う品目の拡大にも力を入れる。具体的には「工場向け用品の購買サイトを運営するアルファパーチェス(http://www.alphapurchase.co.jp/)と連携して、取り扱う品目を装置だけでなくオフィス用品などにまで広げていきたい」(林田副社長)という。

松浦 龍夫=日経コンピュータ