シマンテックの成田社長 シマンテック日本法人(http://www.symantec.co.jp/)は,クライアント・パソコン用の企業向けウイルス対策ソフト「Client Security」を10月7日から出荷する。ウイルス検知/駆除機能に加え,クライアントで動作するファイアウオールの機能を追加したのが特徴。ノート・パソコンをモバイル環境で使う場合でも,ファイアウオールによって外部からパソコンへの不正侵入を阻止できる。逆にパソコンに侵入したウイルスがパソコン内部の情報を外部に漏えいしようとした場合,ファイアウオールの機能で通信を自動的に遮断する機能も備える。

 シマンテックの成田昭彦社長(写真)は,「最近のウイルスに対抗するためには,統合的な対策が必要。ウイルス発見後の処置だけではなく,ファイアウオールによる予防にも力を入れるべき」と強調した。

 新製品のClient Securityは,大量のクライアント・パソコンを抱える企業向けに統合管理機能も強化した。最新版の定義ファイルや企業のセキュリティ・ポリシーに合わせた設定を一つのファイルまとめてパソコンに配布できる。エンド・ユーザーによるウイルス対策ソフトの設定変更を禁止することも可能。

 価格は100~249ライセンスの場合,1ユーザーあたり11600円。動作OSはWindows 98/ME/XP/NT/2000。Windows95は動作対象に入っていない。

坂口 裕一=日経コンピュータ