インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月2日,企業向けのメール利用のセキュリティを守る「IIJ Mailゲートウェイサービス」を開始すると発表した。サービス開始時期は,11月上旬になる。特徴は,社内からのメールによる情報漏洩を防ぐ監査サービスを提供すること。メール監査をアウトソーシング形式で提供するサービスはほとんどない。

 メール監査は,社外へ送信するメールの本文や添付ファイルなどを,ユーザーが指定したルールで監査し,ルールに該当するメールは送信を保留する。「『社外秘』,『顧客情報』といった用語がある場合は送信保留にする」,などのようにルールをユーザーが決めることができる。部門長や社長など送信者によって,ルールを外すといった運用も可能。

 監査可能な添付ファイルは,Microsoft Word,同 Excel,同 PowerPoint,一太郎,PDFのファイルである。ZIPとLZH形式の圧縮ファイルも監査できる。

 料金は,50アカウントで月額4万円から。ウィルス駆除サービスやメール・ホスティング・サービスと組み合わせることが可能。また,IIJ以外が提供するインターネット接続サービスを使っているユーザーでも,メールのやりとりをIIJのリレー・サーバーを経由するように設定することで,このサービスを利用できる。

(鈴木 孝知=日経コンピュータ)