コンビニエンス・ストア大手のエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)は年内をメドに,電子マネー「Edy」と既存のCRMシステムを連動させたサービスを開始する。顧客がam/pmの店頭で商品代金の支払いにEdyを使うと,購買履歴を同社のCRMシステムに蓄積する。この顧客が同社が運営するWebサイト「Club ap」(http://www.ampm.co.jp/edy/)にアクセスすると,購買履歴に応じて表示する内容を変える。購買履歴に即した商品情報やイベント情報を表示するほか,栄養バランス管理,カロリー計算,ダイエット・プログラムの作成など,食生活全般についてのアドバイスをする。am/pmの小泉昌親 戦略企画部ゼネラルマネージャーは「当社は顧客一人ひとりが安心して生活するためのライフラインでありたい。今回のサービスは,日常の生活で欠かせない“食”を通じて,その思いを具体化する第一歩だと考えている」と語る。

 今回のサービスで使うCRMシステムは,am/pmのインターネットによる注文宅配サービス「サイバーデリス便」で利用しているもの。Edyとの連携に伴って,サーバー機(日本ユニシスのインテル・プロセサ搭載サーバーES7000)を1台増設する。導入済みのES7000はCRMシステムと商品管理システム用に,新たに導入する1台は顧客情報のデータベース・サーバーとデータ・ウエアハウス・システム用に使う。システムは日本ブロードビジョンのCRMソフト「BroadVision One-To-One Enterprise」で構築している。

 Edyはソニー・グループなどが出資するビットワレット(http://www.bitwallet.co.jp/)が提供する,非接触型ICカードを使った電子マネー。専用の端末を使って最大5万円までの“マネー”を蓄積できる。am/pmは7月19日から,ほぼ全店でEdyを利用できるようにした。

松浦 龍夫=日経コンピュータ