「最近,自社のWebサイトに検索機能を導入する企業が増えているが,そうした企業は,検索エンジンをもっと戦略的に使うべきだ」。こう話すのは,全文検索ソフト・ベンダーのインクトゥミ ジャパン(http://www.inktomi.com/japan/)の太田佳伸製品技術部長。「企業が自社のWebサイトに検索エンジンを導入する場合,検索対象の探索を毎日行って,インデックスを最新の状態に保つことが重要。さらに,自社が最も力を入れている製品を必ず検索結果のトップに出す,といった工夫も必要だ。例えば“パソコン”という言葉を顧客が検索した場合,新製品が必ず検索結果のトップに来るといったようにするといった具合だ」(太田部長)。

 インクトゥミは7月3日から,検索エンジンの「Inktomi Enterprise Search 4.5J」を出荷した。同ソフトには,優先的に顧客に伝えたい情報を登録するクイックリンク機能を追加したほか,WebページやMS Office 2000の文書だけでなくOracleやSQL Serverといったデータベースの中のデータも検索できる機能を追加した。「これらの機能は,ユーザーからの要望が多かった」と太田部長は話す。

 価格は,検索の対象となるファイル数が3000の場合で60万円から。同社は100%間接販売だが,「検索エンジンは,最近では企業のイントラネット内の文書の検索などに使われることが多くなっている。今後はパートナ企業が持つ企業情報ポータル(EIP)などの業務アプリケーションと併せて提供されることが増えるだろう」(松岡栄治エンジニア)。

(島田 優子=日経コンピュータ)