CRM(カスタマ・リレーションシップ・マネジメント)ソフトのASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)専業のセールスフォース・ドットコム(http://www.salesforce.co.jp/)が,EAI(エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション)ツール「XML-API インテグレーションキット」を開発,システム・インテグレータ向けに7月から提供を開始する。これを使えば,同社がASP方式で提供する統合型CRMソフト「salesforce.com Enterprise Edition」と,「ユーザー企業の既存システムとを容易につないで,XML形式でデータをやり取りできるようになる」(セールスフォース・ドットコムの北村彰社長)。

 接続対象とするシステムは,SAPジャパンや日本オラクルのERPパッケージ(統合業務パッケージ),メインフレームやAS/400上で稼働するシステム,CTI(コンピュータ-電話統合)システムなど多岐に渡る。

 インテグレーションキットは当面,ユーザー企業に直接販売せず,日立ソフトウェアエンジニアリングやフレックス・ファーム(http://www.flexfirm.co.jp/)などパートナ企業4社に提供する。この4社がインテグレーションキットを使って,セールスフォース・ドットコムの「Enterprise Edition」とユーザー企業のシステムとをつなぐシステムの構築を手がける。

(戸川 尚樹=日経コンピュータ)