日本ユニシスは遠隔地に設置した監視カメラの静止画像を,インターネット経由で閲覧できるASPサービス「BlueClip」を7月1日から開始する。ユーザー側がカメラやサーバーを自ら用意しなくて済むのが特徴。同社が提供する電子商取引サービスやASPサービスのサイト「asaban.com」(http://www.asaban.com/)の新メニューとして提供する。サービス料金は月額1万円から(別途初期費用5万円が必要)。建設現場やプラントなどでの利用を見込んでいる。

 このサービスを使うと,発注者が作業の進捗状況を遠隔地から監視できる。画像にコメントを付与して関係者に転送することも可能。作業が正確に実施されたかどうかを示す報告書としても活用できる。画像をどのタイミングで保存するかは任意に設定できる。

 日本ユニシスasaban.com事業部ASP事業部の橋本義紀セールスマネージャーは,「市場が縮小傾向にあるなか,建設業では現場管理の効率化が課題になっている。その一方で,より厳しい安全管理が求められている。このサービスを使えば,両方のニーズを満足させられる」と自信を見せる。日本ユニシスは今後3年間で5000セットのサービス提供を目指す。

松浦 龍夫=日経コンピュータ