エヌ・ティ・ティ・エムイー(http://www.ntt-me.co.jp/)は6月,Webブラウザから利用できるGIS(地図情報システム)のパッケージ製品「GISME(ジスミー)パック」を発売する。インターネット経由で公共施設や災害時の避難場所などの情報を提供したい自治体や,チェーン展開しているレストランなどの情報を公開したい企業向けに売り込む。

 NTT-MEは,GISMEパックの価格をハードウエアとソフトウエアの合計で480万円からに設定。「従来製品に比べて2分の1程度の価格」(長倉恵一第8マーケティング本部地図DB事業部門部長)で販売することで,1年間で30セット,2億円相当の販売を目指す。

 GISMEパックは,地図検索機能などを備えるアプリケーションと地図データをLinuxサーバーに導入したもの。購入した自治体や企業の管理者はWebブラウザを使って,レストランの所在地を地図データ上に登録したり,登録したレストランの営業時間やURLといった詳細情報を関連づけられる。こうした情報を付加した地図データはWebブラウザから閲覧できる。地図データの容量を小さくするなどカスタマイズが必要になるが,iモード携帯電話を使って閲覧することも可能だ。

 GISMEパックの価格は,地図データの情報量の多さによって異なる。例えば,新潟市を対象にした製品が最も安くて480万円,情報量が多い東京23区向けのものは700万円など。最も高いのは長野県全域を対象にした製品で1120万円。

(栗原 雅=日経コンピュータ)