NTT東日本は年内にも,新サービス「Mフレッツ」の提供を開始する。同社のインターネット接続サービスである「フレッツ・シリーズ」の利用者が,無線LAN経由でインターネットに接続できるようにする。

 Mフレッツは「Mフレッツホスト」と「Mフレッツメイト」の二つのサービスで構成する。Mフレッツホストは主に,ホットスポット・サービスを提供したい企業の利用を想定している。例えば,レストランの店舗でホットスポット・サービスを提供したい企業は,光ファイバを使ったインターネット接続サービス「Bフレッツ」か,「フレッツ・ADSL」の回線と接続した無線LANの基地局を店舗に設置する。

 一方のMフレッツメイトは,Mフレッツホストによるホットスポット・サービスを使いたい個人が利用する。利用者は,NTT東日本が無償で提供する専用のクライアント・ソフトを,無線LANの端末機能を備えるパソコンに導入。同じくNTT東日本が配布するユーザー認証用の機器をパソコンのUSBポートに接続して,インターネットに接続できる。ただし,Bフレッツかフレッツ・ADSL,あるいはフレッツ・ISDNの利用契約を結んでいる必要がある。

 NTT東日本は6月6日,Mフレッツの試験サービスを東京と北海道で開始。本サービスを前に,ユーザー認証技術やサービスの需要が多いかどうかなどを検証する。試験サービスに先立って5月30日から,Mフレッツメイトのモニター3000人を,同社のホームページ(http://www.ntt-east.co.jp/flets/)で募集する。試験サービスでのMフレッツの料金は,Mフレッツホストが月額700円から,Mフレッツメイトが月額200円。

栗原 雅=日経コンピュータ