E.ピファニーのシボーニ社長 「技術力や営業力が最もある企業。しかも,Webアプリケーション・サーバー市場ではリーダー的存在であり,データベース・ソフトは拡張性で魅力を感じる」。CRM(カスタマ・リレーションシップ・マネジメント)ソフト大手米E.ピファニーのロジャー・シボーニ社長が,最大級の賛辞を送る相手は米IBMである。

 シボーニ社長は5月15日,「詳しい時期や内容はまだ話せないが,当社は米IBMと開発から販売まで共同で行う“ストラテジック・アライアンス・パートナ”契約を結ぶことを前向きに検討している」ことを明らかにした。

 これに先立ち,日本IBMと日本法人のエピファニー・ソフトウェア(旧日本E.ピファニー)は3月末に販売提携した。来週にも正式に発表する。「両社の販売提携は,IBMとの全面提携に向けた第1ステップと考えている。これまでもIBMとは地域法人ごとに良い関係を築いてきたが,具体的な提携は全世界で日本法人が初」(シボーニ社長)。

 両日本法人の主な提携内容は,日本IBMがエピファニー製品の導入支援と再販を行うこと。日本IBMは自社製のミドルウエアやハードウエアと共にエピファニー製品を販売する。日本IBMの印藤公洋e-ビジネス・ソリューションズ担当理事は,「CRMソフトを求めるお客様のニーズは多様化しており,それに合わせた提案をしていかなければならない。そのため,多くのCRMソフトを販売できることは当社にとっても重要」と,提携の意義を語った。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ