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「Windowsへの完全移行は期待しない」と米マイクロソフト副社長

2002/04/10

米マイクロソフトのマレイ副社長 「お客様がマイクロソフト環境に完全移行するとは期待していない」。米マイクロソフトのジョナサン・マレイ副社長はこう明言する。「数年前は完全移行を目指して活動していたが,それは“ミステイク”だった」と率直に認める。

 マレイ副社長は,世界各地で事業を展開する超大手顧客向けの営業・支援部門「グローバル・アカウント」を率いている。同部門の担当顧客はわずか40社。フォード・モータス,ゼネラル・エレクトロニクス(GE),コカ・コーラなどの超優良企業が名を連ねる。「実名を明かすことはできないが,日本からも世界規模の自動車会社など4社が含まれている」。

 グローバル・アカウント部門のスタッフは,これらの超大手顧客の要望をきめ細かく聞き取り,適切な技術コンサルタントをする。必要ならば新機能の実装を開発部門に働きかけたり,各国の現地法人間の調整にあたる。この経験を通じて,マレイ副社長は,冒頭の認識に至った。「顧客は数十年にわたってレガシー(既存)システムに投資してきた。これを簡単に捨てろと言っても無理がある」とマレイ副社長。同部門は「当社はWindowsや.NETの新技術を使って既存システムを手直しすることで,既存システムのライフ(存続期間)延長や利益増大を支援する」のを第一目的とする。

 とはいうもののマレイ副社長もやはりマイクロソフトの幹部社員。「マイクロソフト製品を使えば,サン(のUNIXサーバー)とオラクル(のデータベース・ソフト)の組み合わせに比べて,TCO(システム投資の総コスト)が10分の1になる。景気後退で企業がIT投資を絞っている今こそ,大きなチャンス」と,最後はシェア拡大に意欲を燃やしていた。

星野 友彦=日経コンピュータ

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