分散コンピューティング用ソフトなどを手がけるプラットフォームコンピューティング(http://www.platform.co.jp/)は4月下旬にも,オープン・ソースのソフトを利用してグリッド・コンピュータを構築する方法を学びたい技術者向けのトレーニング・コースを開設する。

 グリッド・コンピュータとは,地理的に分散設置された多数のサーバーなどをネットワークで結んで構成した,大規模計算向けコンピュータのこと。同社はこれまで分散コンピューティング用ソフト「Platform LSF」などの販売を手がけてきたが,トレーニング・コースの開設を機に,オープン・ソースのソフトを利用したグリッド・コンピュータの構築・開発支援も強化する。

 プラットフォームコンピューティングが今回開設するコースでは,グリッド・コンピュータを構築するためのミドルウエア「Globus Toolkit」を使ってトレーニングを実施する。Globus Toolkitは,米南カリフォルニア大学と米アルゴンヌ国立研究所が開発したオープン・ソースのミドルウエア。ネットワークで接続された多数のサーバーを一元管理する機能や,サーバー間のデータのやり取りを制御する機能,サーバー間通信のセキュリティを確保する機能などを備える。

 このコースでは,Globus Toolkitの仕組みやインストールの方法,管理方法などを教育する。期間は1日。講習費用は1人当たり15万円程度を予定している。

西村 崇=日経コンピュータ