NTTドコモは5月にも,カメラ付き携帯電話を発売する予定だ。10万画素以上のCCDデジタル・カメラを搭載するほか,デジタル・ズームやセルフタイマー機能を備える。機器の開発はシャープが担当する。名称は「25」シリーズとなることが決まっており,5月に発売する機器の名称は「SH251i」になる可能性が高い。

 ドコモがカメラ付き携帯電話を投入する狙いは,J-フォンの急追に対抗することにある。J-フォンは,2000年11月から販売しているカメラ付き携帯電話「写メール」の人気で業績を大幅に伸ばし,写メールの加入者だけで400万ユーザーを超えている(3月14日現在)。ちなみにシャープは写メール端末の開発も担当しており,現時点で最新の写メール端末「J-SH51」は,31万画素のカメラを備える。

 KDDIも,4月にカメラ付き携帯電話「A3012CA」を発売する予定。NTTドコモは,カメラ付き携帯電話では最後発となる。ドコモ関係者は,「カメラ付き携帯電話がJ-フォンの急追に対抗する武器になる」と期待するが,その一方で「もう飽きられているのでそれほど影響力はない」とみる同社関係者もいる。

鈴木 孝知=日経コンピュータ