EIP(企業情報ポータル)構築ツール大手の米プラムツリーソフトウェアの日本法人,プラムツリーソフトウェア・ジャパン(東京都千代田区)は,3月から国内での販売を本格的に開始する。海外での導入実績を活かし,販売開始から1年で十数社の大手ユーザー企業の獲得を見込む。米プラムツリーのジム・フラットリー副社長によると,世界17カ国で500万人以上のエンドユーザーが利用しているという。大規模導入では,米フォード・モーターの20万人,米プロクター&ギャンブル(P&G)の12万人の事例を挙げる。既に国内でも,世界各地に展開している米ジョンソン&ジョンソンのほか,販売パートナを通じ数社で導入している最中だ。

 今回投入する「Plumtree Corpolate Portal」は,一般的なEIPツールの機能を備えており,ドキュメント管理やコラボレーション,他社アプリケーション統合の3種類の機能を備える。アプリケーション統合では,「ガジェット」と呼ぶ他社製品との連携ツールをウィザード形式で手早く開発できる「ガジェット スタジオ」なども用意し,短期構築が可能であるとする。3~7台のサーバーでの分散稼働も可能だ。

 販売は,パートナ企業の伊藤忠テクノサイエンス(CTC),コンパックコンピュータ,東芝情報システム,マイクロソフトが担当する。価格は1ユーザー当たり1万~5万円。1000ユーザーではシステム構築費用込みでおよそ3000万~5000万円になる見込み。

鈴木 淳史=日経コンピュータ