米セイジェントのハマート副社長 データの加工・分析ツール大手の米セイジェント テクノロジー(http://sagent.com/)は9月にも,同社の「The Sagent Solution」をバージョンアップする。新版では,主にデータの変換機能を強化する。さまざまなXMLデータの整合性を取りながら,一つのデータベースに取り込むことができるようにする。「XMLには各ベンダーごとに微妙な差がある。新版を使えば,この“方言”を直し,“われわれのXML”に統一できる」(マイケル・ハマート副社長)という。日本語版も年末までに登場する見通し。

 The Sagent Solutionは複数のデータ・ソースからデータを抽出・変換・移行するETL(エクストラクト・トランスフォーメーション・ローディング)ツール。OLAP(オンライン分析処理)機能なども併せ持つ。日本ではスルガ銀行,アサヒビールなど約100社が導入している。

 現行のThe Sagent SolutionもXML文書の変換仕様「XSLT(拡張可能スタイルシート言語変換)」を使えば,複数XMLデータを統合できるが,変換ルールをいちいち定義する必要があった。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ