バーテックス リンク(http://www.vertexlink.co.jp/)は今年3月から,Webサイトで提供する静止画や動画,文書などのコンテンツの不正コピーを防止するソフト「Contents Protector」シリーズを出荷する。コンテンツ提供者は,閲覧者によるコンテンツの不正コピーを防止して著作権を保護したり,閲覧回数や閲覧期間を制限して適切な課金を実施できる。「ダウンロード後1週間は何回でも動画を再生できる」と設定すれば,インターネットを介してレンタル・ビデオと同様の仕組みを実現できる。

 最大の特徴はコンテンツのコピーや閲覧回数・期間を制限するために,クライアント側に特別なプラグイン・ソフトを導入する必要がないこと。例えば,静止画を閲覧するならInternet Explorerなどのブラウザが,動画を閲覧するならマイクロソフトのWindows Media Playerがあればよい。

 コピーの制限には,ソフト会社のイーストラテジー(http://www.e-strategy.co.jp/)が開発したソフト「Net-Guardians」の機能を利用する。イーストラテジーの辻正人代表取締役は,「閲覧者がハードディスクにあるWebページのキャッシュ・ファイルを探し出してもコピーできない。出荷までには,スクリーン・ショットを撮ってもコピーできないようにする予定」という。

 Contents Protectorシリーズには,画像ファイル保護用,動画・音楽ファイル保護用,文書ファイル保護用の3製品がある。価格はそれぞれ1プロセサあたり300万円。課金システムと連携できる製品は,それぞれ1プロセサあたり500万円。製品には別途30%の年間保守料金がかかる。

坂口 裕一=日経コンピュータ