CATVインターネット事業者のアットホームジャパン(http://www.jp.home.com/)は早ければ4月にも,長野県でホットスポット・サービスを開始する。同社は4月から長野県の須坂市と上高井郡小布施町でCATVインターネットのサービスを開始するが,それに合わせてホットスポット・サービスの提供にも乗り出す考えだ。

 ホットスポット・サービスとは,多くの人が集まる場所に無線の基地局を設置して,ノート・パソコンなどからインターネットに高速に接続できるようにするサービス。アットホームジャパンの廣瀬禎彦社長は,「長野県の主要な駅や須坂市の主な場所にケーブル回線を引き,その周りで無線インターネットが利用できるようにしたい」と語る。

 アットホームジャパンはこれまで主に関東地域でCATVインターネット事業を展開しており,上信越地域に進出するのは今回の長野県が始めて。あえて不慣れな地域を選んだ理由について廣瀬社長は,「東京都内などでは競争が激しく,すぐに他社も同様のサービスを打ち出してくる。未開拓の市場に他社と違ったサービスを打ち出すことで,先にシェアを押さえたい」と説明する。

 ホットスポット・サービスの料金などは未定だが,「CATVインターネットの契約者向けに月額数百円程度の付加サービスとして提供したい」(廣瀬社長)としている。

(鈴木 孝知=日経コンピュータ)