ノベル(http://www.novell.co.jp/)は2月18日,ネットワークOSの新版「NetWare 6」の出荷を開始する。同社 営業マーケティング本部営業推進グループの伊藤由規マネージャは,「新版はネットワークOSというよりも,ファイル共有とプリンタ共有によってビジネスの環境を改善するツールと言える」と説明する。

 最大の特徴は,専用のクライアント・ソフトなしで,NetWare6を搭載したファイル・サーバーにアクセスできるようにしたこと。Windows系OSのCIFS(Common Internet File System)やUNIXのNFS(Network File System)といったプロトコルの違いをNetWare6が吸収する。

 インターネット経由でプリンタを指定し,印刷できるようにする機能「iPrint」も搭載した。同梱のディレクトリ・サービス「NDS eDirectory8.6」と組み合わせることで,プリンタの所在や機種などの情報を検索したり,必要なプリンタ・ドライバをダウンロードできる。

 クライアントのローカル・フォルダとサーバーのフォルダをインターネット経由で同期させる機能「iFolder」も追加した。自宅や出張先で仕事をする場合に便利だ。データの送受信にはHTTPSプロトコルを使う。iFolderは単体でも出荷する予定。

 国内での販売価格は未定。米国では1ユーザーあたり184ドル程度で販売している。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ