ソフトバンク・グループの業界別マーケットプレイス運営会社であるバーティカルネットが会社設立から2年も経たずして,2002年3月末で解散する。同社は米バーティカルネットが運営している食品や医薬品など業界別のパブリック・マーケットプレイスを国内で運営する事業を手掛けていた。国内のバーティカルネットには,ソフトバンク・イーシーホールディングスが60%出資していた。

 バーティカルネットが解散する理由は,「米バーティカルネットが戦略転換し,パブリック・マーケットプレイス事業から撤退するため」(ソフトバンク・イーシーホールディングスの広報担当)である。バーティカルネットは国内約200社の顧客企業を抱えていた模様。「顧客企業に対して事業撤退の説明をひと通り終え,了解を得ている」(同)。

 今後,米バーティカルネットは,顧客企業個別のプライベート・マーケットプレイスの構築サービスに注力し,サービス提供も米国内にとどめる。米バーティカルネットは,米国における景気後退もあって,パブリック・マーケットプレイスの運営事業で苦戦を強いられていた。

戸川 尚樹=日経コンピュータ