トーマツ コンサルティング(http://www.tcc.tohmatsu.co.jp/)と富士通大分ソフトウェアラボラトリ(http://www.osl.fujitsu.com/)は2002年1月に,商品の需給調整にフォーカスした新サービスを開始する。需給調整とは,需要や在庫などの状況を見ながら商品別に在庫水準をきめ細かく設定し,全体として最適な在庫水準を維持できるようにすること。サプライチェーン・マネジメント(SCM)の中でも特に重要とされる分野である。

 新サービスでは,まずトーマツ コンサルティングのコンサルタントが約10週間かけて,企業の業務分析を実施する。このとき,在庫管理の組織体制や商品別の在庫状況を分析するだけでなく,富士通大分ソフトの需要予測ソフト「FOREPALS(フォアパルス)」を利用して,欠品が出ない程度の適正な在庫水準を商品別に算出する。その後,在庫の責任を明確化した新たな体制に企業の組織を改革。同時に,富士通大分ソフトのエンジニアがFOREPALSを使った需要予測システムを本格的に導入する。

 料金はコンサルティング・サービスとFOREPALSのライセンス料,需要予測システムの導入費用などすべてを含めて,合計5000万~7000万円になる見通し。トーマツ コンサルティングと富士通大分ソフトは,2002年4月から1年間で30社からの受注を見込んでいる。

栗原 雅=日経コンピュータ編集