調査会社のIDCジャパン(http://www.idcjapan.co.jp/)は12月10日,国内のネットワーク接続型ストレージに関する市場調査結果を発表した。それによると,2001年におけるネットワーク接続型ストレージの市場規模は,SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)が663億7000万円,NAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)が264億500万円。合わせて927億7500万円と,対前年比で実に182.7%もの成長を記録する見通しという。

 この調査で目を引くのは2005年までの年間平均成長率の高さ。IDCジャパンによると,国内のネットワーク接続型ストレージ市場は年平均50.7%で成長し,2005年には出荷金額が4787億円に達すると予測している。これは米IDCが先月発表した世界のネットワーク接続型ストレージ市場の伸び率を大きく上回っている。米IDCは2000年から2005年にかけてSANは21.1%,NASは33.8%の割合で伸びると予測した。

 IDCジャパンによると,国内のネットワーク接続型ストレージの普及率は「米国に比較すると2年ほど遅れている」。しかし,この伸び率を見る限り,日本でも急ピッチで普及しつつある。

玉置 亮太=日経コンピュータ