シスコシステムズは2002年第1四半期に,音声メッセージやメール,FAXをグループウエアと連携して一元管理するソフト「Cisco Unity」を出荷する。IP電話機とマイクロソフトのグループウエアExchangeを導入している企業を対象に売り込む。

 「現在,国内でシスコのIP電話機を利用している3社がUnityのベータ版を試験導入して検証を進めている」(小澤貴子エンタープライズ東日本営業統括本部IP-Telephony営業企画・推進本部プロダクトマネージャ)。

 Cisco UnityはWindowsNT/2000サーバー上で動作し,社員が席を外している時に音声メッセージを録音する。このメッセージをメールの添付ファイルとして,グループウエア・サーバーに自動送信する。社員は出先などでこのメールを受信して,音声のメッセージを確認できる。

 FAXが送られてきたときも同様に処理できる。他社製のFAXサーバーと連携させると,送られてきたFAXデータがサーバーに直接取り込まれる。これを画像ファイルに変換して,メールに添付した後,グループウエア・サーバーに自動送信する。このメールを出先で受信すれば,FAXを読むことができる。

 このほかオプションでメールを読み上げる機能を提供する。これを使うと電話からグループウエア・サーバーのメールの内容を確認できる。

 Cisco Unityの国内価格は未定。米国では1席あたり145~160ドル。2002年中にはロータスのグループウエア ノーツ/ドミノにも対応する予定。(坂口 裕一=日経コンピュータ