データベース事業を手がける富士通グループのジー・サーチ(http://www.g-search.or.jp/)は12月4日に,特許情報に関するサービスを提供するポータル・サイト「知財部ドットコム」(http://www.chizaibu.com/)をオープンした。「最近では企業の法務部門だけでなく,企画部門や開発部門などからも特許情報を調べたいという声が出ている。そのようなニーズにこたえるために,特許に特化したポータル・サイトを用意した」と,ジー・サーチ データベース営業統括部製品開発部の水野幸宏氏は説明する。

 知財部ドットコムでは,国内4種類,海外9種類の特許に関するデータベース・サービスを利用できる。例えば,特許公報(ATMS,約600万件),ビジネスモデル特許(約1万4000件),特許庁に寄せられたクレームの内容(約7万8000件)といったデータベースの検索が可能だ。サービスは会員制で,年会費3000円に加えて,取得したデータに応じて課金される。データ1件当たりにかかる料金は,利用するデータベースやダウンロードするデータの種類によって異なるが,最大3000円程度。

 ジー・サーチはデータベースの利用サービスに加えて,ある技術分野の特許状況をまとめた文書の提供サービス「標準パテントマップ」を12月下旬から順次開始する。特許出願技術の動向や各社の特許出願状況を,ジー・サーチが契約した専門家が分析してレポートとしてまとめる。当初は,食品廃棄物の資源化や生分解性プラスチック,燃料電池など環境ビジネスに関連する15分野の技術に関する文書を提供する。

西村 崇=日経コンピュータ