コンパックコンピュータは11月26日,3次元CADデータの閲覧ソフト(ビューア)を販売するラティス・テクノロジー(http://www.xvl3d.com/)と協力して,製造業向けパソコンを開発すると発表した。コンパックは年内に,ラティスの3次元CADビューア「XVLPlayer」と3次元CADデータを圧縮する「XVL Converter(IGES版)評価版」をバンドルしたワークステーション「Evo Workstation」を発売する。

 パソコン上でXVLPlayerとXVL Converterを動作させて3次元CADデータを見るときは,3次元グラフィックス用ライブラリ「OpenGL」を実行する3次元アクセラレータ・ボードとの相性を検証する必要がある。これまでは大塚商会などのリセラーが検証作業を実施していたが,コンパックはこの作業を肩代わりしてリセラーの負担を軽減する。

 最近,自動車メーカーや電機メーカー,機械メーカーがインターネットを介して,部品メーカーや販売会社などに3次元CADデータを送って,製品データを共有する動きが出ている。コンパックはこの市場に向けたパソコンを用意し,製造業向けのパソコンの売り上げ増を目指す。

安保 秀雄=日経コンピュータ