ブロードバンド向けコンテンツ配信を手がけるティーエフエム・インタラクティブ(http://www.bb.tfm.co.jp/)は2002年初めをメドに,同社の生活情報サイト上で,消費者情報の取得が可能な広告を開始する。広告を閲覧した消費者の属性や好みなどの情報を取得し,広告主にフィードバックする。

 ティーエフエムの池田実社長は新たに開始する広告について,「テレビ・コマーシャルに,消費者と情報をやり取りできる双方向機能を付けたようなもの」と説明する。「消費者とコミュニケーションをとりながら,情報を発信するのがブロードバンド時代の広告手法だ」(同)。

 例えば,消費者はティーエフエムのサイトに表示されたバッグの画像を見ながら,自分の好みにあった色やデザインにカスタマイズする。このとき,消費者が選択した色やデザインの情報を自動的に収集して,同社のデータベースに蓄積。広告主が必要としている情報をフィードバックする。

 池田社長は,「一般企業が自社のWebサイトで消費者情報を取得するのは大変。化粧品など,ブロードバンドを利用した双方向広告という新しい試みに向いた広告主を取り込みたい」としている。

 ティーエフエムは,エフエム東京やNTT西日本などが共同出資で今年7月に設立した。コンテンツの企画・制作をティーエフエムが担当し,配信はNTT西日本などが担当している。

島田 優子=日経コンピュータ