アクセンチュア(http://jp.accenture.com/jp/)は10月25日,社員の業務を支援するポータル・サイトを構築するサービスを開始した。NTTドコモの第三世代携帯電話サービス「FOMA」からサイトを利用することを前提に,動画配信機能などを組み込んだのが特徴。経営幹部の訓辞や会議風景を配信するといった使い方を想定している。会議室予約や文具購入,出張予約をはじめとする,通常の社員向けサイトとしての機能も備えている。

 「福利厚生などを含めた社員向けのサービス(BtoE)は生まれたばかりの市場だが,これから必ず伸びる。映画情報や個人旅行などの社員個人に向けたサービスを充実するとともに,FOMAを始めとする携帯端末を利用した新しいビジネス・モデルを構築していきたい」と,アクセンチュアの程近智戦略グループパートナー兼通信ハイテク産業本部通信業統括パートナーはみている。「すでにBtoE市場に参入している他社と比較したとき,当社の強みはコンサルティングまでを手がけていること。BtoEの導入に合わせて,業務改革を提案できる」(同)と言う。

 アクセンチュアのサービスはFOMAからの利用を前提としているが,今のところFOMAのサービス提供地域は限られている。そこで同社は「全国に展開している企業のためにiモード向けのサービスも用意した」(勝屋信昭ソリューション・エンジニアリング・グループパートナー)。またロータスやヤフー,JTBビジネストラベルソリューションズ,カウネットなど10社と協力関係を結んだ。「(サイトから利用できる)グループウエアを用意したほか,コンテンツの供給体制も整えた」(程パートナー)。ターゲットは年商2億円,または従業員2000人以上の企業。価格は5000万円から。

島田 優子=日経コンピュータ