ターボリナックス ジャパン(http://www.turbolinux.co.jp/)は12月17日から,Linuxサーバーの導入と管理を簡単にするソフト「Turbolinux PowerCockpit1.0」を出荷する。PowerCockpitを使うことで複数のサーバーを導入する場合でも各種の設定を1度するだけで済む。

 PowerCockpitを搭載したサーバーから複数のサーバーをラック単位,役割単位によってグループ分けして管理することができる。導入時の負担軽減とサーバー管理を一体にしたソフトはこれまでなかったという。価格は30万円から。動作OSはTurbolinux6.x/7.x,Red Hat 6.x/7.x。

 Linuxに限らずサーバーを導入する場合には,OS・アプリケーションのインストール,ユーザー・アカウントなどネットワーク関係の設定をする。PowerCockpitはそれらの設定を同ソフトを格納したサーバーのリポジトリへ保存する。保存した設定はこのサーバーとネットワークで接続したサーバーに適用することができる。これにより,複数台に同じ設定をする場合でも1度設定するだけでよい。複数の支社を持つ企業が全社で同様の設定のサーバーを導入する場合,導入作業を軽減できる。従来は,複数台のサーバーを導入する際は,それぞれに設定が必要だった。

 PowerCockpitを使うと管理しているネットワーク上のサーバーの現在の設定を確認できる。確認する際には,複数のサーバーをあらかじめ設定しておいた役割ごと,地域ごとにグループ分けして参照することが可能だ。これにより,地域ごとに段階的なソフトのグレード・アップをすることができる。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ