電子機器の計測器大手であるアジレント・テクノロジー(http://www.agilent.co.jp)の成松洋社長は9月27日,「第三世代携帯電話が牽引役となって,携帯電話市場は堅調に伸びていく。年間10~20%の成長を見込んでいる」との見通しを語った。

 これは同社が27日に開いた,第三世代携帯電話メーカー向けのアナライザ「Agilent ENAシリーズ」の発表会で語られたもの。「新型アナライザは,3000台の販売を目標にしている。旧機種が累計で5000台だったのに比べると減少するが,これは新型が1台で旧型機数台分の作業をこなせるためだ。販売目標は100億円。日本が世界に先駆けて第三世代の携帯電話を展開することを見越して,世界市場の4割を日本で売り上げる」(成松洋社長)。

 成松社長に,「第三世代携帯電話をいち早く出荷するNTTドコモは,第二世代からの代替需要に関して慎重な見通しを示している」と水を向けると,「様々なアプリケーションが使えるようになれば,今までとは違った新しい需要が生まれるはず」と回答,あくまで強気の姿勢を崩さなかった。(鈴木 孝知=日経コンピュータ